白いちょうちょがふわふわ飛んでいました。
そこにさらっと風がふいて、たくさんの花をさざなみのようにゆらしました。
空を見上げているたんぽぽの花もゆれています。
ぷぅはこの原っぱに住む猫です。
ぷぅはよく寝る猫です。そして今日はとりわけあたたかく、お昼寝をするにはぴったりの日なのです。
ぷぅがことん、とねむりに落ちようとするとき、たんぽぽの花が強く風に揺さぶられるのを見て目を開けました。
ぷぅは目の前をたんぽぽの黄色い花が動くので、気になってしかたがありません。
(うーん、ぼくはねむいんだ)
ぷぅは、右足をのばして、たんぽぽの花を押さえつけてしまいました。
(これでよし、と)
ぷぅはまた目を閉じると、こんどこそほんとうにねむってしまいました。
「…ぷぅ、ぷぅ、ぷぅ!」
誰かがぷぅを呼んでいます、ぷぅは目を開けました。
(ねむいなあ、ねかせておくれよぅ)
ぷぅはむにゃむにゃとつぶやきました。
「ぷぅ、ぷぅ、ぷぅ!」
ぷぅはしかたなく、ゆっくりのびをして目を開けました。
するとどうでしょう…! 大きなたんぽぽが、ぷぅを見下ろしていたのです。